とっておきのやつ

ピタッときてスッときた言葉を喋るように書く。

覚悟がない、の意味を知った瞬間

土曜日の朝、
"明日はせっかくバイトも何もないから、非日常的なとこに行きたい"
って考えながら、その日は知り合いの講演会に出かけた。

 

家を出る時、とりあえず帰りたくはなかったから、

着替えや充電器を持って、貯金箱のお金も全部持って、
もしかして海外行くかもしれないからパスポートも持って、家を出た。

 

講演会はすごく良くて、発見や共感やワクワクを得ることができた。

でも、まだ明日の予定は特に思いついていなかった。

 

結局その後の懇親会は参加せずに帰ろうとしていた私に、参加をゴリ押ししてくれた知り合いがいた。
その方の流れに飲まれて(飲まれてみようって思えた)その場に残ることにした。

 

『 学校やバイトっていう毎日同じの現実から離れたい』
『もし明日、同じように家で起きてご飯食べて寝てって過ごしてたらまた同じように月曜日(現実)が来てしまう。

そんなん月曜から一週間耐えられないだろう』
『月曜日からが憂鬱なのが変わるかは分からないけど、明日という休みをとにかく大事に、非日常的に過ごしたい』


そんなことをずっと考えていた。


だから懇親会で「私、明日の予定何も決まってないんです!」って言ってまわってたら、色んな人が予定の提案をしてくれたり、海に行こうと誘ってくれたりした。

もう、優しすぎる方たちばかりで申し訳なくなるほどだった。

 

なのに私は、
「あーでもお金ないから...」「親に何も言ってないから...」
って言い訳作って、なんとなーく断っていた。

 

いや、改めて最低だわ、うん。

 

でもね、

お金は足りるのか、親に何て言うか、っていうのは、今思えば言い訳だけど、この時は本気で心配だった。

 

 

 

 


あぁ、、

 

 

 

 

『覚悟がない』って、こういうことか。

 

 


私は着替えも充電器もお金もパスポートも持ってたけど、

覚悟を持っていなかった。

(...おっと?これは上手い!!!)

 


結局、覚悟がない私は、自分に納得できないながらに大人しく家に帰り、いつもと同じようにシャワー浴びて布団に入ることなった。

 

明日どうしようかなぁ。
会いたい友達がいるから、会いに東京にでも行こうかなぁ。なんて考えながら高速バスの時間調べてたら、いつのまにか寝てしまった。

 

起きたら朝の9時。

 

東京行くならすぐ出なきゃ間に合わない。
...のに、二度寝をした。

 

起きたら昼の1時。

 

もうどう頑張っても間に合わない。

 

でも後悔とかの気持ちは一切なかった。
それから1時間くらいぼーっとして過ごして、ご飯食べて、またぼーっとしていたら、

 

、、、そろそろ何か動こう。

 

と自然に思えた。
それは昨日までのような、焦りからくる気持ちではなく自然と湧き出たものだった。

だから、不思議と頭も心もスッキリしていた。

 

もし海に行ってたら、東京に行ってたら、また何か違う気持ちになってたかもしれない。それも正解だったかもしれない。

 

でも、家でゆっくりするという選択も、正解だったらしい。

 

だって今、明日からもう少しだけなら頑張れる気がしてるから。

 

 

まぁ、時間が解決したのもあるかもね。